普段、クラシックピアノを聞くのだが、僕の好きな曲は、ショパンの「英雄ポロネーズ」や「夜想曲第2番(ノクターン)」、「パガニーニによる大練習曲第3番(ラ・カンパネラ)」、フランツ・リストの「愛の夢」、といった感じで結構べたなものが多い。まぁ、クラシックピアノに精通しているわけでもないし、有名な曲が詰まっているクラシックピアノのアルバムを聞いているだけだから、べたな曲しか知らないわけなのだが、Spotifyで色々聞いていると、知らなかった名曲に出会うことがたまにある。つい最近発見したのは、フリッツ・クライスラーの「愛の悲しみ」。クライスラーと言えば、「愛の喜び」だが、その対となる楽曲らしい。ヴァイオリンとピアノのための楽曲だったのを、セルゲイ・ラフマニノフがピアノソロ用に編曲したようだ。多分、クラシックが好きな人は知っていて当然の楽曲なのだと思う。
この楽曲は、ヴァイオリンで聞くのもいいし、ピアノソロで聞くのもいい。最初にタイトルを知らずに聴いたときは、優雅で高貴な舞踏会を連想させるようなメロディーラインのように感じたのだが、タイトルを知ってから聞くと、確かに哀愁漂うメロディーラインのような気がする。でも、やっぱり哀愁というより、優雅、優美さを感じる。まぁ、そこは聴き手の自由ということで。
とにかく、この楽曲に惚れたので、いつかこれを弾けたらいいなぁ、と思ったのだが、この楽曲、めちゃくちゃ難易度が高い。趣味レベルの僕が、ちょっと練習して弾けるレベルのものではない。リズムやテンポが複雑だし、楽譜のサンプルを見た瞬間、「無理だ!」と思った。しかも、楽譜がめちゃくちゃ高い。輸入品しかないらしく、作品集とかではなく、この楽曲のみの楽譜で3000円。弾けもしないものを3000円で購入しても仕方がないので諦めた…。いつか人生をかけてでも弾きたい、と思うことがあれば買うとしよう。そんなわけで、クライスラーの「愛の悲しみ」を是非聞いてみてほしい。
記事を読んでいただきありがとうございました。