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第一級陸上無線技術士を取得したい方へ
iPadのGoodnotesを整理していたら昨年取得した第一級陸上無線技術士のノートが出てきた。見返すことはないのだが、消すのももったいないので第一級陸上無線技術士を目指される方のために公開しておこうと思う。自分がつまずいた問題を中心にまとめており、注釈や計算過程も書いているので、少しは役に立つと思う。また、折角なので自分の一陸技合格するためにしたことを共有しておく。
そもそも第一級陸上無線技術士という資格なのだが、これは無線設備を運用するのに必要な国家資格。第二級陸上無線技術士や特殊無線技士といった下位の資格だと扱える無線設備に制限があるのだが、第一級陸上無線技術士は最上位の資格なので扱える無線設備に制限がない(海上無線や航空無線でも通用するのかは忘れた)。最上位の資格なのでそれなりに難しいものの、合格率は25%前後と意外と高い。ただし、専門学校に行っている人などは科目免除があったりするため、一般の人で4科目すべて受験して合格するとなるとちょっとハードルが高い。しかし、戦略的に攻略すれば私のような素人でも合格できる。
学習の順番と各科目
一陸技の試験は、無線工学基礎、無線工学A、無線工学B、法規の4科目ある。これは、素直にこの順番に従って勉強すればよい。が、法規は簡単なので試験の2週間前に勉強すれば間に合うと思う(自信がない人は1か月前でも充分)。
無線工学基礎
自分がラッキーだったのは、第3種電気主任技術者を合格していたことだ。無線工学基礎の内容は第三種電気主任技術者の内容と被っている。従って、それほど勉強時間はいらなかった。ただ、電気物理や電気・電子回路の内容なので初めての人は結構苦労するかもしれない。
無線工学A
無線工学Aの内容は、変調・復調方式や送信機・受信機の仕組みなど。当たり前なのだが、初めてだったので結構難しかった。
無線工学B
無線工学Bの内容は、アンテナ理論や各種アンテナの仕組み、電波の伝搬や整合性回路、測定についてなど。無線工学Bもなかなか難しかった…。
Youtubeを見まくれ
まず、私が最初に始めたこと。それはYoutubeで無線についての基礎知識を増やすこと。今はYoutubeを使って勉強できるので非常にいい時代だ。様々な分野で有益な動画が上がっており、もはや学校がいらないレベルなのだが、第一級陸上無線技術士も例外ではない。倍速で見ることができるので隙間時間に効率よく学習できるし、物理現象をアニメーションにしたりと、工夫された動画がたくさんあるのでイメージで覚えることもできる。下記の4つのチャンネルがおすすめ。
一番動画が豊富。「無線とは?」という基礎的なところから学べる。一陸技の問題を解き始める前に、このチャンネルで無線についてイメージするところから始めた。一陸技の試験の問題解説動画もたくさんある。
大学教授の方なのかはわからないが、すごくわかりやすく解説してくれている。問題ごとに動画を上げており、無駄なく淡々と解説されるので再生時間が短く、効率よく勉強できる。過去問を解き始めた頃から見るのが良い。
一陸技の試験問題を解説してくれているチャンネル。こちらのチャンネルは学生さん(撮影当時)が解説してくれているので、問題解き始めの駆け出しの方におすすめ。
様々な物理現象をイメージ化し、解説してくれているチャンネル。物理現象を理解するのに非常に役に立つ動画が多く、好奇心を刺激してくれるチャンネル。
過去問10年分を5回やれ
一陸技の試験は過去問から出る割合が多いので、10年分の過去問を5回くらい熟せば合格点が取れるようになってくる。ただ、問題が難しいので過去問を一問ずつ丁寧に理解して問いていく必要がある。その際に、先ほど紹介したYoutubeチャンネルを見ながら問いていくと理解が早くなる。また、下記のWebサイトで過去問をわかりやすく解説してくれているのでおすすめ。
参考書は真面目に読むな
私が使った参考書はオーム社から出版されているもの。「やさしく学ぶ」と書いてあるが全然やさしくない。参考書の内容だけで理解するのは難しく、真面目に読んでいると全く前に進まない。なので、参考書は目を通すくらいにしておいて、実際に過去問を解きながら理解していった方がいい。後、法規に関しては過去問を解くだけで充分なので参考書を買うのは無駄。
記事を読んでいただきありがとうございました。