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イールドカーブ

イールドカーブ(Yield: 利回りや収益)とは、国債(債券)の残存期間(償還までの期間)を横軸に、利回り(金利)を縦軸にとって結んだグラフで、通常は期間が長いほどリスクが高まるため、短期金利よりも長期金利の方が高くなるのが一般的だが、景気予想や金融政策によって、短期金利の方が長期金利よりも高くなることがある。また、イールドカーブの傾きが急になることをスティープ化といい、この傾き具合から景気動向を予測したりする。

債券価格と利回りの関係

まず、債券は償還日に償還される額面とその利率が決まっている。詰まり、将来もらえるお金は変わらない。例えば、償還される額面が100円で年利1%の債券があったとする。この場合、債務者が破綻しない限り、1年後にもらえるお金は何があろうと101円となる。

利回りは、年間の利息を債券価格で除算したもの(利回り = 年間の利息 ÷ 債券価格)で、投資金額に対する利息も含めた年間収益の割合のこと。先程の例で考えると、債券を額面通りで買った場合は、利回りは1%(1円 ÷ 100円 = 1%)となる。しかし、債券の需要が高まり、債券価格が110円に上がり、これを買ったとすると、利回りは0.91%(1円 ÷ 110円 ≒ 0.91%)となる。このように、債券価格が上がると利回りは下がる。

逆に、債券価格が90円に下がったとすると、利回りは1.11%(1 ÷ 90 ≒ 1.11%)となる。詰まり、債券の利率と償還される額面は固定だが、債券価格のみが変動し、この変動によって利回りも変動する。

順イールドカーブ

例えば、アメリカ国債には3ヶ月から30年までの償還期間のものがあり、それぞれで利回りが異なる。期間が長いほどリスクが高いため、通常であれば残存期間が伸びるにつれて、利回りは高くなるはずである。このときの曲線を順イールドカーブという。長期国債に投資するということは、その間、お金を自由にできないので、利回りが良くなければ長期国債を選択しない。健全な経済状況であれば、基本的には順イールドカーブになる。

出典:東証マネ部「経済誌でよく目にする「イールドカーブ」ってなに?」

逆イールドカーブ

景気予測や金融政策によっては、順イールドカーブとは逆となり、残存期間が伸びるにつれて、利回りが低くなることがる。これを逆イールドカーブという。例えば、将来的に経済が下向きになり、利率が下がると見込んだ場合に、逆イールドカーブになることがある。

これは市場参加者が長期的な成長が見込めず、近い将来、金利が下がると予測するときに起こる。例えば、2年国債の償還日の来る2年後に、その償還されたお金と利息で、また国債を買うとする。その時には利率が下がり、2%になるだろうと予測した場合、10年国債で10年間2.8%をもらい続ける良いと判断する。そうなると、10年国債の需要が増え、2年国債の需要が減り、売り手としては2年国債の利回りを10年国債より高く買ってもらおうする。この結果、逆イールドになる。詰まり、逆イールドカーブは、景気後退(リセッション)のシグナルと言える。

逆に景気回復への期待が高まると、株式市場への資金流入が増加し、長期債券を売却する動きが加速する。その結果、債券価格の下落に伴い利回りが上昇し、順イールドカーブへ戻る。

出典:東証マネ部「経済誌でよく目にする「イールドカーブ」ってなに?」

フラットなイールドカーブ

景気が過熱し、経済の実態以上に上昇してしまった場合、中央銀行が金融政策で短期金利を引き上げることがある。その結果、短期金利が長短金利と同じような利率になる、フラットなイールドカーブになることがある。これは、景気の転換期や金利水準の先行きの不透明感を意味する。

出典:東証マネ部「経済誌でよく目にする「イールドカーブ」ってなに?」

簡単にまとめると下記の通り。

  • 基本的には、国債の金利は、長く預けるほど利率が良い
  • イールドカーブが上向いているときは経済状況は健全といえる
  • イールドカーブが下向きになると不況になり、株価も下がる

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